フィリピンの課題

出稼ぎという「解決策」のコスト

海外で働くフィリピン人からの送金は、経済を支える柱のひとつです。一方で家族が離れて暮らすなどの代償もあり、その一部は日本国内でも起きています。

生計・仕事 最終更新 2026年10月9日

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実際に、暮らしを支えている

海外就労者(OFW)からの送金は、フィリピン経済の柱のひとつであり続けています。一つひとつの家庭にとっても、送金は貧困から抜け出す確かな手段になってきました。統計でも、移住労働者・正規雇用のセクターは貧困率が低くなっています(2021年で10.2%)。

それでも「解決」とは呼びにくい理由

  • 家族が離れて暮らす。 親が長く家にいない家庭で育つ子どもが、たくさんいます。
  • 仲介の手数料。 出国前に借金をして、最初の数年が返済に消えてしまうこともあります。
  • 送金の手数料。 少額の送金ほど、手数料の割合が高くなりがちです。
  • 立場の弱さ。 働く国で、権利を主張しにくいことがあります。

出稼ぎは、貧困のリスクを国の中から、個人や家族へ移している面もあるのかもしれません。

日本にも、つながっている

フィリピン国籍の人は、日本で暮らす外国人の中でも多く、技能実習・特定技能、介護、国際結婚の家庭などで暮らしています。日本の中にも、フィリピンの貧困とつながる課題があると考えられます。

  • 働く環境や権利について、相談できる場所が届いていない
  • 子どもの日本語教育(JSL)が追いつかず、進学で不利になる
  • ひとり親家庭の困窮
  • 送金手数料の負担

渡航しなくても、身近なところから関われる分野かもしれません。

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